東京港トンネルなどのトンネル外壁の型枠です。
トンネルの外壁は、型枠を複数個組み合わせてトンネルの形を作り、コンクリートを流し込みます。
トンネルは直線ではないので、トンネルの形状に合わせて微妙な3次元形状に成型しなければなりません。
個々の部品が高精度であることはもちろん、それらを組み立てるときに高度な溶接技術が必要になります。
溶接は高温で金属どうしを融解させて接合するため、常温に戻る時に熱膨張により誤差を生じます。
また、表面と内部の冷却速度の違いにより、残留応力が溶接部に生じ、これも誤差を生む原因となります。
この傾向は、部品が大型化すればするほど高度な技術を要します。
この型枠の場合、長辺が8ｍにも及ぶ大きさだったため、高精度に溶接を行うには高度な加工技術が必要でした。
立花機械は、個々人の長年の技術を蓄積し、会社のノウハウとしているため、このような問題を解決し、高精度な溶接、組立が可能です。

タイヤ成型の際に用いる冶具です。
直径1300mm、長さ900mmのテーパーの付いている大型の円筒内面に、180度間隔で2本のあり溝を彫るという複雑な加工です。
端から端まで900mmの間、180度間隔が精密に加工されていなくてはなりません。
小型の切削加工の場合、工具刃先の振動が問題になりますが、このような大型加工物の場合、加工物自体の振動が大きな問題になります。
立花機械では、これらの振動を抑えつつ、高精度な大型機械加工を用いて製品を仕上げる独自の技術を開発し、お客様の要求を満たすことができました。